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Webサイト制作日誌 ~あれは星も凍るような冬の日の事だった~

20130823cm

はじめに断っておくが、これはごく平凡なコンピ長の江戸川が主人公の、なんてことはないありふれた物語だ。


何しろ遠い昔のことで記憶が定かではないが、それは確か今年の1月のことであったと記憶している。その時代、情報技術などは、まだ今のように発達していなかった。当然暖房設備も十分になく、凍てつく寒空のもと、小生はただひたすらに"うぇぶでざいん"なるものを考えていた。その頃の小生は、夢見がちな少年であった。いつの日か、世界中に蜘蛛の糸のようなものが張り巡らされ、発信した情報が瞬時に世界中に伝わるようになるという幻想を本気で信じていた。周りの人間は総じて、そんな小生を、珍しいものを見るような目で笑いものにしていた。


しかし、技術の進歩は目覚ましいものである。2月、遠い昔に抱いた幻想は、某氏の右手にぶち壊される暇もなく、現実のものとなってしまった。"Webサイト"も瞬く間に増え、製品の販促や備忘録、遠く離れた人々との交流など、あらゆる目的で利用され、更新が続けられていた。Webサイトのデザイン―"うぇぶでざいん"は、世間では"Webデザイン"と呼ばれ、広く浸透するまでになった。浦高祭公式サイトのデザインもこの頃に完成を迎えた。完成とはいってもデザイン―HTMLとCSSを記述し終えただけであり、例えばこの文実ブログのシステムなどは未実装の状態であった。


月日は流れ、3月、無数のアニメ作品が終幕を迎える頃である。先の紛争では一傭兵として半年間生き延びた経験のある小生でも、ブログのシステムを一から構築するというのは少々荷が重すぎた。そこで基本的なブログのシステムは出来合いのものを拝借することにした。名を、WordPressと言う。WordPressは良き友だった。WordPress自体がすべてPHPというプログラミング言語で記述されていて、システムのカスタマイズが容易であったこともあり、初対面とはいえ、すぐに打ち解けた。その後も、一つ屋根の下で寝食を共にしながら、親睦を深めていった。HTMLをWordPress用のデザインテンプレート(PHP)に書き換えていた日々。functions.phpというファイルに様々なコードを加えることでシステムをカスタマイズした日々。どれをとっても素晴らしき日々であり、こんな幸せな日常が永遠に続けばいいのにとさえ思っていた。しかしこの時はまだ、のちに待ち受ける悲しき運命など知る由もなかった。


ああ、遂にこの時が来てしまった。運命的な出会いから幾歳月が過ぎ去った4月のある日―確かその晩は立待月がきれいだった―小生は後悔した。何を後悔したかと云えば、話はその昨夜―ということは十六夜になるだろうか―に遡る。小生は月あかりに照らされながら、いつものようにHTMLとCSSの、JavascriptやPHPのスクリプトを連々と打ち込んでいた。その時は、ちょうど文実ブログのシステムをカスタマイズしていたところであった。作業は至って順調。風より速く、蝶のように軽やかで、今にも羽が生えてきそうな手羽先、否、手さばきで、流れるように打ち込んでいった。作業もだいぶ進んだ頃、思い通りの動作をするかどうか確かめるため、実際にWebサイトを表示してみた。…うわあ、これは狂っている。特殊文字を表示しようとすると文字化けしたり、そもそも条件分岐が無茶苦茶で表示されるべきものが表示されなかったりと散々な有り様だった。そこで小生が目にしたものとは、全体がねばねばしていて、記憶にも残らない夥しい恐ろしい形をした、およそこの世のものとは思えない、実に名状しがたいものであった。さて、この状況を冷静に見てみよう。画面には名状しがたいもの。テキストエディタを閉じてせいで消え失せた編集履歴。導き出される結論は……詰んだ…。「ブザマな!!編集履歴が残っていないせいで大打撃をくらうなぞ、プログラムを編集する時最も留意すべき事を怠るとは…!」といったところか。仕方なしに、そこからは1行1行、丁寧に点検・修正していった。調子に乗って広範囲を一度に記述したため、目に優しいWebサイトに戻るまでには1時間もかかった。これは大幅なロスタイムだったので、小生は知り合いの神に直談判して、その日だけ延長時間を付加させて戴いた。これがもとで、後に閏分が導入されることとなるのだが、それはまた別のお話。



……あれから長い年月が流れた。
サイトの制作には五ヶ月かかった。

その間、幾多の困難が立ちはだかったことは言うまでもない。

そんな時、常に小生を支えてくれたのは…G○ogleであった。奴とは、今でも毎日顔を合わせるほどの仲である。もっとも画面越しではあるが。


そして、5月も終盤になった時、再び小生は"こうかい"した。何をこうかいしたかって?そんなもの決まっているではないか。第66回浦高祭公式Webサイトだよ。


コメント

  • いつかの中の人からのコメント

    楽しい物を見させて頂きましたー
    物好きな将来の浦高生のためにも、専用サーバどころか実委室に床が抜けるようなサーバラックが置ける日が来るといいですねえ(考えるだけで様々な観点から恐ろしい光景しか思い浮かばないですが

    いろいろコメントしたいですが、とりあえず今年も浦高祭応援してます!

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